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「時間をかけて手放す」ということ

2025.07.16
Blog整理整理収納

先日、トラベルイラストレーターのえやひろみさんが、ご自身のブログで医療用ウィッグとの4年間のお別れの物語を綴られました。そのブログを読んで、整理収納アドバイザーとして、そして一人の女性として、深く胸を打たれました。

整理収納はモノと心の整理

私がいつも思っているのは、「整理収納は単なるモノの整理だけではない」ということ。モノを整理するということは、心や気持ちも整える作業。


2年前、ひろみさんのお宅にお伺いした時、大切に仕舞われていたウィッグの箱を拝見し、「もう手放してもいいかも」とお声かけしました。でも、それは整理を急かすためではなく、「再発しない決意」の為。片付けというのは、すぐに結論を出さなくていいモノもあるのです。

4年という時間の意味

ひろみさんがウィッグを手放すまでにかかった4年という時間。これは決して「長すぎた時間」ではありません。むしろ、とても大切な時間だったのだと思います。

今回のように、時が経てば自然と手放せるものがあります。よくあるのは、思い出の物や故人の遺品。

その人のライフステージにより、家も、収納も、そして心も変化するので、その時お別れできなくても、そのうち時期がくれば、自然とモノへの思いを昇華でき、無理なくお別れできます。決して急がなくても良いのです。

心の動き

ブログに綴られた、手放しまでの心の軌跡を読んで、私は本当に感動しました。

「またいつか使うかも」という思いの奥に隠れていた「また再発するかも」という不安。

実は私も癌の手術をした時に使用した「弾性ストッキング」を残していた過去があります。退院の際、「再度手術の可能性がある」と宣告されたので、ひろみさんと同様、「いつか使うのかもしれない…」と残していました。

しかし、これを残しているということは、再度手術を受ける準備をしているのかも?と思い、潔く処分しましたが、ひろみさんの医療用ウィッグはちょっと違います。

高価であることは勿論、治療中の女性にとって、見た目を守り、自身を支えてくれる大切な存在。そう簡単に「また買えばいい」と言えるものではありません。

だからこそ、ひろみさんが「もう手放してもいいかも」という言葉を聞いてから実際に行動に移すまでの期間、そして最終的に寄付という形で次の方へとつなげるまでの4年間という時間は、とても自然に昇華することができ、決して長い期間ではなかったのだと思います。

物の価値や価格の違いはあっても、「手放す」という行為の奥にある「心の動き」は同じです。それは、時に長い時間をかけて、ゆっくりと育まれていくものなのかもしれません。

ひろみさんの勇気ある決断は、同じような想いを抱える多くの方々にとって、大きな希望の光となることだと私は思います。

勇気ある決断

「絶対元気に生きる」と決意されたその強さの表れは、ウィッグを目に見える場所に置くことから始めて、箱を処分し、そして最後に寄付という形で次の方へとつなげていく。その一つひとつの行動が、心の整理そのもの。

医療用ウィッグを必要とする方々を支援する団体に寄付されたこと、本当に素晴らしい選択だったと思います。

単に「手放す」のではなく、「次の誰かのお守りになりますように」という想いを込めて送り出されたその優しさ。きっと、ひろみさんのウィッグは新しい持ち主の方の心の支えとなることでしょう。

もし今、同じような想いを抱えていらっしゃる方がいらしたら、どうか焦らないでください。心の準備が整うまで、時間をかけていいのです。

整理収納は、物との向き合い方を通じて、自分自身との向き合い方を学ぶことでもあります。ひろみさんのように、自分のタイミングで、自分で決めることが一番大切です。

是非、こちらからお読みください✨




神戸の整理収納アドバイザー・開運収納師  こにしさよ

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ひろみさんへ

ひろみさん、4年間という時間をかけて、ご自身のペースで心の整理をされたこと、本当にお疲れ様でした。そして、勇気ある決断をされたことを心から応援しています。

「病気前より今の自分が大好きです」という言葉に、私も胸が熱くなりました。困難を乗り越えて、より輝いているひろみさんの姿は、きっと多くの方の希望の光となっているはずです。

これからも健康で、笑顔溢れる日々を送られることを心から願っています。そして、トラベルイラストレーターとしてのさらなるご活躍を楽しみにしています!



弊社の整理収納サービスは基本、4名で作業を行わせていただいてますが、小西一人だけ希望の場合は、プライベートレッスンにお申込みください。

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