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【実録】「実家片付け」作業2日目・押し入れはブラックホール(4)

2025.09.08
Blog整理整理収納
前回は、母の逆ギレ事件をお届けしました。今回は、さらにパワーアップしたメンバーで挑んだ、片付け2日目の様子をお届けします!

少しだけ減った所からスタート

私の作業は2回目でしたが、妹が前日、作業してくれたので少し減った所からのスタートでした。

2日目は、私、妹、中村さん、次女の4人で作業。

この日のミッションは2階のベッドを下すこと

タンスの上の荷物も、中身も妹と次女が整理してくれていました

2日目の最大のミッションは、2階のベッドを1階に下ろすこと。その為に、整理箪笥、2階のロッカー箪笥、カラーボックス等、家具を処分する為に、中を空にします。

全く機能していない階段下収納を蘇らせる

衣類整理の前に、床置きになっているトイレットペーパーや、ティッシュペーパーのストックの置き場を作る為、全く機能していない階段下収納から作業スタート。

握力ない&飼い犬(トイプードル)の為に廊下にラグを敷いているので、扉が開けられません。

なので今回、思い切って扉を外しました。

中には突っ張り棒や、こたつの天板、中で液漏れした懐中電灯、ズボンプレッサー、合わない新品の蛍光灯など、ここもカオスでした💦(後日、カーテンをつける)

整理箪笥の入れ替え

もともとあった整理箪笥(写真・左)の引き出しは硬くて開けにくいので、2階にあったレール付き引き出しの箪笥(写真右)と入れ替え。その為、2階の箪笥の中身も整理して1階に下ろす。

トラッキング火災寸前!

タンスを動かしてみると、その裏には、想像を絶するほどのホコリの山が…!リアルなディズニーランドのホーンテッドマンション!!

(写真右)上画像の整理箪笥の裏のコンセント。埃除けにビニールを付けていたようですが、埃だらけ。

(写真左)前回処分したチェストの裏のコンセント。このままだとトラッキング火災を招きます。

神様の計らいなのか!?今回、綺麗にできて良かったです。整理収納は安心安全を作ります!

襖を外して使いやすく!

箪笥を処分したので服の収納場所がありません。2階には極力上がらなくて良いように、押し入れの中を全て処分し、衣類収納できるよう改革します。

この画像、パッと見た感じでは普通の押し入れに見えるでしょ?

しかーし、テトリスのように上手に収納しているので、出るわ出るわ、ブラックホールのような押し入れでした。

お宝?ではなく遺品

ブラックホールのような押し入れから、祖父の遺品が出てきました。ご存じですか?「竿秤」(さおばかり)竿秤とはこちら。

父方の祖父がこのような道具を取り扱う商いをしていたので、遺品として貰ったようです。明治時代か大正時代の物だと思われます。(父は5人兄弟の末っ子)でも、何に使うねん!

レトロ?アンティーク?価値があるのかどうか分からない。そんな時、私達は即、検索します。

・価値があるのか?
・メルカリ等のフリマアプリで売れるのか?


この時も即、検索し、メルカリでは2~3000円前後で取引されているけど、売れてないことが判明。博物館か、テレビ局の小道具の部署に寄付するか?

迷っている暇はないので、秒で判断。

メルカリに出しても売れるかどうか分からない、売れたとしても、重くて長いので送料が高い。出品、発送にかける手間と時間を考えると…


廃棄しました。(クリーンセンターへ)

「また出た!」同じモノの無限ループ

びっくりするほど、あちこちから同じモノが次々と出てくる「あるある」に遭遇しました。笑ってしまったのが、孫の手。見つからないからと、その都度買っていたようで、4本も!1本だけ残し、あとは処分。翌日、また別の所から1本出てきましたが、それも処分。(娘は、孫の手、知りませんでした。世代の差?)

整理収納作業の鉄則は全出し。

全出しは大変なので、不要な物だけピックアップして処分する「間引き」をする人が多いのですが、それでは改革になりません。

今回のように全て出して、同じ種類で集めて見ると、必要な物だけ選んで残すことができます。

レトロな新品

押し入れの奥に眠る、箱に入ったままの新品のタオルやシーツ。「いつか使うかも」と大切にしまわれていたのでしょうが、包装紙も変色し、箱の中のタオルにはシミが。これらは、全て開封し使うことに。(一部、私が持ち帰る)


使うのが勿体ないのではなく、使わないのが勿体ないのです!!


【さよの気持ち】
ガサガサ、ペラペラのタオルを当たり前のように使っている母。自分には良いものを与えないのが、もう癖になっているようです。戦後の何もない時代を生き抜いてきた母らしいと言えばそうなのですが、娘としては少し寂しい気持ちになります。もう余生。最後くらい、自分に良い物いっぱい与えて、快適に暮らして欲しい。


ボロボロのブランドバッグ

押し入れの奥からは、埃だらけのヴィトンのバッグが出てきました。妹が昔使っていた物です。(33年前の購入品)

自分の物は綺麗に仕舞い込んでいるのに、妹の物は保存袋にも入れずそのまま…(保存袋は畳んでしまわれてました。何のための保存袋か!)


しっかり管理されていなかったため、シミだらけの布バッグも。使わずに放置しておくと、こんなにも無残な姿になってしまうのかと、少し悲しくなりました。



おそらくクラッチバッグ。次女が中身を確認する為、開けようとしたら剥がれてしまいました。どんだけー!!モノも人も、大切に扱ってこそ輝くもの。仕舞い込んでいては何の意味もありません。

歴史を刻んだ祝儀袋

そんな中、驚きの発見が!私の時の結納の祝儀袋が出てきたのはもちろんのこと、なんと、母の時の結納の祝儀袋まで出てきたんです!しかもカビだらけ!(約60年前)

「どんだけ持ってんねん!」

と、あきれてしまいました。モノを大切にする気持ちは素晴らしいですが、大切にしているというより、仕舞い込んで、記憶から消えていたんだなと思います。


今、これを読んでいるそこのアナタへ
家の中に、いただいた祝儀袋や電報がありませんか?もう役目を終えたそれらは、写真にでも撮って、お別れしませんか?(電報はスキャンして)

整理収納の現場でよく遭遇するのが、大量の祝儀袋や電報です。「捨てるなんて考えもしなかった」「なんとなく残していた」という方も少なくありません。

お祝いや弔電の気持ちは受け取った時点で十分にいただいています。役目を終えたものは、感謝して手放しても良いのです。今、これを読んでいるということは、「なんとなく」で残していたものと向き合う、チャンスです!(袋の中にはお札が入っているかもしれません。必ず確認してね!)

孫のひと言は最強



整理タンスの引き出しを開けて、思わず絶句した私。中にはハンカチがびっしり、空気の入り込む余地もないほど。

(私)「1週間は7日だから、7枚だけ残して、残りは掃除に使おう。好きな7枚を選んで」

すると母は、迷いなくこう答えました。

(母)「いや、全部いるねん。使うねん」

(私)「……いやいや、出かけるのなんて病院くらいでしょ。そんなにたくさん要らないって!」

と、強く言ってしまいました。そのせいで母はますます意固地になり、結局1枚も手放さず。前回のブチ切れ事件のように作業中断は避けたいので、その場は引き下がり、私は別の作業を進めていました。

それから数時間後。
仕事を終えた次女が合流し、ハンカチでぎゅう詰めの引き出しを見て言ったのです。

(次女)「おばあちゃん、こんなにハンカチあっても使わへんやろ?1週間7日やし、7枚だけ残して、あとは捨てよう」

(母)「うん、そうやな」
そして何事もなかったかのように、二人で仲良く7枚を選び始めたのです!!

(私)「 … 」
驚きました。まったく同じことを、まったく同じ言い方で言っているのに!私と母が繰り広げた「ハンカチバトル」を知らない次女。妹と中村さんもこの一部始終に大笑い。もしかして、片づけの英才教育、ちゃんと受け継がれてる?(≧∇≦)

私が言っても聞かないのに、孫のひと言には素直に従う母。その不思議さとちょっとした悔しさに、思わず苦笑いするしかありませんでした。

2時間延長のワケ

出た不用品はご覧の通り。

【回収予約品】整理箪笥、カラーボックス2、物干し竿、椅子

回収品以外のゴミは妹がクリーンセンターまで運びます。一度に乗り切らないので2往復し、残りは愛媛に持ち帰り、愛媛で廃棄してくれました。(愛媛県、ありがとう。※有料です)

この日は、予定の作業時間を2時間延長して、7時間作業になってしまいました。その原因は、ブラックホールな押し入れ!まさかあんなに大量の不用品が入っているとは想像もしなかったから。

それに加え、埃の除去(コンセント回り、押し入れ)。弊社の整理収納サービスは掃除もDIYもします。

またまた書類が出てきて、書類や封筒の中身を1つずつ確認していたのも延長原因の1つ。昭和45年の給与明細や、使い終わった通帳が大量に出てきて驚きました。

(写真左)旧100円札は、4500円くらいで売れるそうです。

7時間作業の成果

押し入れの大改革。二階で使われていた突っ張りタイプのハンガーラックを再利用。このDIY作業は中村さんの神業。綺麗、早い!

布団は処分。衣替えしなくて良いように、服をかなり減らしました。押し入れの服は、主に冬物を。整理箪笥の服は主に夏物、合い物を。

ベッドも二階から下ろしました。まだまだ雑然としていて途中です。

「うちの実家は大丈夫」と思っているあなたへ


結論は最終日にお伝えしますが、私が何よりお伝えしたいのは、

「親が元気なうちに、一緒に実家を片づけてほしい」

ということです。

親が亡くなってからでは遅いのです。実際、遺品整理は亡くなってから平均7年間も放置されると言われています。残された家族の負担は大きく、心の整理もなかなかつきません。

もちろん、自分の家の片づけも大切。ですが、不思議なもので、実家を片づけると、自分の家も片づけたくなるんです。

「人の振り見て我が振り直せ」

とは、まさにこのこと。だからこそ、思い立った“今”がベストタイミングです。

明日から三連休ですね。ご実家に帰省される方もいるかもしれません。このブログをぜひ、お父さん・お母さんに読んでもらってください。

「今のうちに一緒に始めよう」

と、声をかけるきっかけになればうれしいです。きっと、お互いの心に変化が生まれるはずです。



次回も続きます!(着物、書類、ファミコン…昭和・平成が満載!)
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神戸の整理収納アドバイザー・開運収納師  こにしさよ

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