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【最終回】「実家片付け」・「いつか」では遅い!実家片付けの始め方(19)

2025.10.22
整理50代の暮らし方Blog整理収納実家片付け

「実家の片付け」と聞くと、頭を抱える方も多いのではないでしょうか?

家の広さ、住む地域特有の風習、そして何より親御さんの考え方。これらが複雑に絡み合い、一筋縄ではいかないのが実情ですよね。だからこそ、「これが正解!」という片付け方はありません。それぞれの家庭に合った方法を見つけることが大切です。

一日も早く!親が元気なうちに一緒に始めよう

ただ、一つだけ、私が声を大にしてお伝えしたいことがあります。

それは、「一日も早く、親が元気なうちに、一緒に片付けを始めて欲しい」ということです。

親御さんが元気で判断能力があるうちに、思い出話に花を咲かせながら、要るものと要らないものを一緒に選ぶ時間。これは、単なる片付け以上の、かけがえのない親子の時間になります。(私達には時間がなく、ゆっくり話す時間が取れませんでしたが。)

もし、何もせずに時が過ぎてしまったら、その時は「遺品整理」という、もっと大変で心労の伴う作業になってしまいます。後悔しないためにも、少しでも早く行動を起こして欲しいのです。

家族で協力するからこそ、乗り越えられる

そしてもう一つ、可能であれば「家族みんなで協力してほしい」と願っています。

私の場合、愛媛から帰省した妹と甥っ子、次女、スタッフの5名で実家の片付けに取り組みました。(次女の夫も少し)長距離運転を厭わず、何度も愛媛から来てくれた妹には脱帽です。家族で力を合わせることで、不公平感なく、それぞれの得意なことや、できることを分担しながら進めることができました。

「一人っ子だから」「兄弟が海外に住んでいるから」など、物理的に難しい状況の方もいらっしゃるかもしれません。そんな時は、年末年始やお盆など、家族が集まる機会に是非、話し合ってみてください。まずは「実家の片付け」について、家族で意識を共有することから始めるのが第一歩です。

実家に帰ったら、まずここをチェック!

実家に帰省した際には、ぜひ以下の点をチェックしてみてください。片付けのきっかけや、親御さんの状態を把握する手がかりになります。

冷蔵庫チェック
消費期限切れの食品や、いつからあるか分からない調味料はありませんか?冷蔵庫の中は、親御さんの食生活や管理能力を映し出す鏡です。


掃除のチェック
水回り(お風呂、トイレ、キッチン)や、普段使っているリビングなどがきちんと掃除されているか確認しましょう。行き届いていない場所があれば、親御さんの身体的な負担が増えているサインかもしれません。


郵便物や通販のチェック
郵便受けに溜まった郵便物や、未開封の通販の荷物はありませんか?役所からの重要な手紙や、支払い期限のある請求書などが放置されていると、思わぬトラブルに発展する可能性があります。


サブスクリプションのチェック
親御さんが契約しているサブスクリプションサービス(動画配信、音楽、新聞、健康食品の定期購入など)を把握していますか?使っていないのに支払い続けているものがないか、一緒に確認してみましょう。放置していると、無駄な出費が続くばかりか、契約解除が困難になることもあります。


カレンダーチェック
壁掛けや卓上カレンダーの日付は合っていますか?書き込みは最新の状態を反映していますか?カレンダーが古いままだったり、重要な予定が書き込まれていなかったりする場合、親御さんが日々の生活の管理に困難を感じているサインかもしれません。


これらのチェックは、親御さんを責めるのではなく、「何か手伝えることはないか?」という気持ちで。小さな変化に気づくことで、早めの対策に繋がります。

どこから手をつける?大きなものからスッキリ!

いざ片付けを始めようと思っても、「どこから手をつけていいか分からない」という声もよく聞きます。

私の実家では、まずベッドを下ろすことが最優先事項だったため、タンスの処分から始まりました。しかし、もし時間にゆとりがあるなら、ぜひ「使っていない布団」や「使っていない健康器具(マッサージチェアなど)」「古いスーツケース」といった大きなものから整理することをおすすめします。

これらがなくなるだけで、部屋がぐっと広くなり、片付けのモチベーションも上がります!

次に狙うは、タンスの上に置いてある物や、高い場所に収納されている物です。(押し入れの天袋など)

高い場所にあるものは、普段あまり使わないか、使っても年に一度程度というケースがほとんど。これらを整理するだけでも、空間がスッキリし、使い勝手が格段に良くなります。

実家片付けで良かったこと


今回の実家片付けを通して、大変なこともありましたが、それ以上に得られた「良かったこと」がありました。

両親の「終活」の意思を知る
父と母がそれぞれ遺影の準備をしていること、そして母が片付け中に大量の着物の中から「これを着る」と死に装束を選ぶことができました。片付けをしなければ知りえなかった親の考えや希望を、私達が知る良い機会となりました。


重要書類の保管場所を把握
生命保険などの大事な書類の証書の置き場所が分かり、万が一の時に慌てずに済むという安心感を得られました。


片付けは、単に物を減らすだけでなく、家族のコミュニケーションを深め、将来への不安を解消するきっかけにもなります。親御さんが元気なうちに、ぜひ一度、家族で話し合い、片付けを始めてみてください。

小さな一歩が、大きな変化に繋がる


実家の片付けは、時間も労力もかかります。でも、小さな一歩を踏み出すことで、必ず大きな変化が生まれます。

親御さんとの大切な時間、そして家族の協力。これらを力に変えて、思い出の詰まった実家を、もっと快適で安全な場所にしていきましょう。この記事を読んでくださったあなたが、今日から一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

さあ、あなたも今日から実家の片付け、始めてみませんか?

【さよの独り言】親の気持ちに寄り添うことの難しさ

インスタグラムのストーリーや、このブログを読んでくださった方からは、

「親孝行しましたね」
「お母様、家がキレイになって喜んでいらっしゃるでしょう」


といった温かい感想を沢山いただきました。しかし、正直なところ、母はそんな風には1ミリも思っていません。

先日実家に帰った際も、母は私たち姉妹に「全部、物を捨てられた」と言い放ちました。その言葉に、私と妹はガッカリ!腹立たしささえ覚えましたよ。真夏のしかもエアコンのない台所や洗面所で熱中症になりかけながらも、片づけたのに…母には伝わってないのです。

これは、私たちが考える「片付けの重要性」が、まだ母には十分に伝わっていないが故に生じる、親子の間の小さな摩擦なのだと感じています。

いつか、母がこの片付いた空間を心から「快適だ」と感じ、笑顔で過ごしてくれる日が来ることを、私たちは心から願っています。実家の片付けは、単なる物の整理だけでなく、親の気持ちに寄り添い、理解を深める長い道のりなのだと改めて感じています。


長きにわたる掲載、お読みくださりありがとうございました!

ご感想お待ちしております!


実家片付け、私達がお手伝いします💛

神戸の整理収納アドバイザー・開運収納師  こにしさよ

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