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【実録】「実家片付け」作業3日目・時間が止まった家(5)
家族のみの作業・甥っ子参戦!
実家片付け、3日目に突入。元々、作業は2日で終了予定でした。ベッドを1階に下ろしたらそれで完了と思っていましたが、洗面所、玄関、台所、気になる箇所が満載!そのままにしておくのが気持ち悪いので、整理収納作業しました。
この日の作業は午後からスタート。
メンバーは私、妹、妹の三男で大学三年生の甥っ子が参戦。
カーテン設置と階段下収納の工夫

遮熱・ミラーレースカーテン(シズク ホワイト 100X228X2)
前回、襖を外して使いやすくしたものの、そのままでは埃も入るし、見栄も悪いので、カーテンを取り付けました。ニトリでカーテンレールとカーテンを購入。

採寸していなかったのですが、長年の勘が冴えて、ピッタリ!さすが私!(笑)白色(中が透けないタイプ)にしたお陰で、何となく部屋も明るくなりました。なにより、襖より使いやすいはず。

階段下収納の扉を外したままにしていた場所も、犬が入り込まないようにツッパリ棒と布で目隠し。見た目は悪いですが、高齢者が暮らしやすい環境づくりを優先しました。(扉が硬くて開きにくかった)
洗面所のカオスをスッキリ

気になっていた洗面所。2階で洗濯物を干せなくなったため、洗面所の上はツッパリ棒と大量のハンガーが!頭上には壊れた扇風機も。
※画像右のAfter画像、写ってませんが、洗濯機上はスッキリしました

まずは壊れた扇風機を撤去し、洗面台収納、洗濯機周りを徹底的に整理。使っていない洗剤や空の容器も処分し、スッキリとさせました。

洗面台の中身、殆ど処分しました。使っていないのに、そのまま置いていたのです。この中は、時が止まってました。落下防止のストッパー(白い横に渡っている棒)を外して使いやすく。(手前に引っ張れば簡単に外れます)(この日は8月19日。外は猛暑、そしてここはエアコンが効かない場所…軽い熱中症になりかけましたが、なんとか乗り切りましたよ)
※ちなみに、台所裏の物置が全て空になったので、後日、そこを洗濯コーナーに改造しました。その詳細はまた後日、お伝えします
文具と書類の山

妹は、文具や書類の整理を担当してくれました。すると、綺麗なポーラ(化粧品)の箱が出てきて、何が入っているのかとワクワクして開けてみたら…なんと、コンパスのグルーピング!「え?なんでここにコンパスがこんなに!?」と、思わず声が出ました。

彫刻刀にハーモニカ。
このハーモニカは、幼稚園の頃に通っていたヤマハ音楽教室で使っていたもの。
一方の彫刻刀は、すっかり錆びていたので処分したのですが、なんと翌日になってまた別の彫刻刀が出てくるという始末。(※ちなみに彫刻家でも美術部でもありません)
懐かしい物が次々出てきて、驚きとあきれが入り混じるひとときでした。
【さよの独り言】
私が結婚する時、全て自分の物は処分して家を出たはず。これは私か妹の物でしょうが、推測するに、娘たちが捨てた物を、母がゴミ箱から回収して残しておいたのでは…?家庭内リサイクルは、片付けの敵です!

クレジットカードの明細書、市から届いた後期高齢者向けの通知、医療保険や生命保険の書類などが、山のように出てきました。必要なものだけを選び、私がすべて持ち帰って、父と母それぞれに分けてファイリング。
後期高齢者にしか届かない書類は、私自身も初めて目にするものばかりで、内容を確認しながらの作業は、正直なところ少し骨が折れました…。この件については、改めて詳しくお伝えしたいと思います。
【さよの独り言】
クレジットカードの請求書、紙で発行すると、200円ほど手数料が取られるんですよね。Webで見られるように設定すれば無料なのに、母は「紙で見たい」の一点張り。僅か2社の請求書とはいえ、月400円、1年で約5000円弱の無駄な出費です。なんだかモヤッとします。
デジタル化が進む現代において、こうして時代についていけない人たちが取り残されていくのは、少し寂しい気もします。私も頑張って時代についていっている方だと思いますが、いつか自分も情報弱者になってしまうのかな…そうならないよう、常に新しい情報にアンテナを張って、頑張らなければ!と改めて思いました。
謎のネジコレクション

一方、甥っ子は台所の裏の物置の中を整理してくれました。出てくる出てくる、訳の分からないモノの山!
特に目を引いたのは「ネジコレクション」と、大量のバケツ。(画像以外にもまだありました)瓶の中にはカーテンフックが入っています。何で??
バケツは恐らく100円ショップで購入した物。手軽に買えるのは良いことなのか、悪いことなのか…。買い手がしっかりしていないと、こういうことになってしまうのですね。

懐かしのファミコンも発見!動くのかなぁ…甥っ子が持ち帰りました。
エアコンもない暑い場所での作業でしたが、甥っ子は本当によく頑張ってくれました。若者の力は偉大です!
たった3時間で出た不用品

たった3時間の作業で出た不用品。このゴミも妹がクリーンセンターに運んでくれました。
止まった時間と、溜め込まれたモノの山

この日の作業を終えて、改めて感じたのは、実家がまるで「時間が止まったままの家」だということ。使われない物がそのまま存在し、両親が捨てずに溜め込んでしまったツケを、私たち娘が処理させられている…そんなやるせない気持ちが込み上げてきました。
物がなかった時代に生まれ育ったからとはいえ、ここまで大量の物を溜め込む両親の心理が、私たち姉妹には正直理解できません。使わないのに集めているネジやカーテンフック、絶対使うことのない彫刻刀、ミシン本体がないのにミシンの椅子、部屋の数より多い扇風機…。
呆れるのを通り越して、「どうしてこうなってしまったんだろう?」と、とても悲しい気持ちになった3時間の作業でした。片付けは、モノと向き合うだけでなく、親の人生や価値観、そして私たち自身の感情とも向き合う作業なのだと、改めて痛感した一日でした。
次回、ラストスパート編に続く…