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【実録】実家片付け・作業1日目 衝撃のタンスと本棚&母の逆ギレ(3)
今回は、いよいよ実家片付け「整理収納作業1日目」の様子、恥を忍んでお届けします!
この日のミッションは…

この日の片付けメンバーは、私と、いつも頼りにしているスタッフの中村さん。二人で気合を入れて実家へ向かいました!
というのは嘘で、中村さんには、この日の作業が実家であることは内緒。玄関先で事実を暴露したのでありましたw(今回は事前のヒアリングシートもないし、何かおかしいなぁと思ってました by中村さつき)
【さよの気持ち】
昔は一般的に、実家の片付けは家族や親戚でするものだったと思います。しかし、餅は餅屋(プロ)に頼んだ方が早いし、家族だけだと、ゼーーーッタイに喧嘩勃発して、スムーズに作業が進まないと推測できるので、スタッフに手伝ってもらいました。
この日のミッションは、明確!
翌日、市に大型家具5つを回収してもらう予約をしていたので、その中身をすべて空っぽにすること!(大型ごみ回収は、1日5つまでという制限がある市なのでこれが最大)
なので、明日、回収してもらうためには、何が何でも中身を空にしなければなりません。時間との勝負です!
本棚は「カオス」の宝庫!スプーンどころじゃなかった…

まずは本棚から取り掛かりました。外観はごく普通の本棚。しかし、中身は…まさに「カオス」の宝庫でした💦
本はもちろんのこと、書類、こけしなどの人形、孫たちの写真、なぜかガラケーまで!そして、文具に至っては、一体どこからこんなに集まってきたの!?というくらい、あらゆる物がぎゅうぎゅうに詰め込まれていました。
「これ、本当に本棚…?」
次女が「スプーン30本くらいある」と報告してくれましたが、本棚の中はそれどころではありません。一つ一つ確認しながら、要不要を判断していきます。

①空き箱 → アクセサリーが入っていた空箱や、スマホの空箱等
②博多人形やこけし → 後日、妹が人形供養に出しました
③孫たちの写真コーナー → 写真のボックスを1つ作りそこにまとめました
④書籍(写真の右端が空いているのは撮影前に処分してしまったから)
⑤カオス
お土産の新品ポーチ、甥っ子が幼い頃遊んでいた手作りお手玉、ガラケー、瓶に入った1円玉、紙の地図、端切れ、洋裁の型紙等

(左)1円玉コレクション
※婚礼ダンスの飾り棚には500円玉コレクションがありましたが殆ど使われてました
(右)昔使っていたガラケー、スマホ
【さよの気持ち】
コーヒーの空き瓶に入った大量の1円玉。硬貨の両替、今は有料なんですよ!!なぜ、こんなに溜め込んで…しかも、上の瓶の1円玉は、一部、ティッシュで10枚ずつまとめられてました。そんな暇あるなら、片づけようよ!!

平成9年のポスタルガイド。今は簡単にWebで調べられるので処分。今は発行してないタウンページやハローページ。

引き出しの中は全て封筒。一部を取り置き、全て処分。(一部、私が持って帰る)

プレイヤーはないのに、レコードが沢山ある不思議。時代が平成で止まっているかと思いきや、母の卒業文集まで出てくるありさま。
婚礼ダンスの引き出しは「タイムカプセル」!?

次に挑んだのは、婚礼ダンスです。
その上の飾り棚も、またしても「カオス」!全く手が届かない一番上にサッカーボール(甥っ子が昔遊んでた?)、何故だかポリデント、新品のティッシュ、マスクに消臭剤、ガラスの引き出しの中には、薬、電池、日本人形、花瓶… 訳が分かりません。

またもや封筒
そして、引き出しの中は…もう、想像を絶するぐちゃぐちゃっぷりでした。

着物関係の小物(腰ひも、コーリンベルト等)

着物(一部)
掲載画像はまだ綺麗な方。

引き出しの中からは、認知症の父が引き出しに入れて忘れてしまったお財布が、なんと2つも出てきました!中には、昭和45年の宝くじまで…!

そして、母の臍の緒。(昭和17年もの!!)

さらに、着物に浴衣。(これは一部。この10倍、翌日出てきました)
なぜこんなところに?
というようなモノが次々と出てきます。まるで、開けてはいけない「タイムカプセル」を開けてしまったかのようでした…
母の逆ギレ!?「もう全部捨てていい!」の悲劇

婚礼ダンスの次は、廃棄する箪笥の中の衣類の整理。この衣類整理で喧嘩勃発。
この日の作業予定は5時間。限られた時間の中で、効率よく作業を進めるため、私は要不要の判断を急かしてしまいました。
「これ、もう要らないよね?」
「こんな服、着ないやろ?」
「沢山あるから1枚にして!」
終了時間が近づいているので、強めに聞いていたんです。なのに母は要不要の判断をするどころか、
「おやつにアイスクリーム食べ」(母)
と、空気読まないトンチンカン発言。
「アイスなんて食べてたら作業進まないから!」(私)
と強く言ってしまったんです。すると、片付け疲れもピークに達していた母から、まさかの逆ギレが!
「人の親切受け取らないで!」(だったと思う)
「もうちょっと優しく聞いて!」
「もう全部捨てていい!」
と台所(キッチンとは言えない)に引っ込んでしまったのでした…
…
はい、最悪なムードです。中村さん、ごめん…
要不要の作業を拒否して台所に引っ込んでしまったので、作業しながら妹に電話。今回の依頼主は妹なので、「どうしましょう?」と。電話で色々言ってもらったけれど、機嫌治らず。
妹には、「明日、回収される家具は出すけれど、中の物の整理はできないかも」と伝えて、作業に没頭。

私の言葉選びが悪かったのは重々承知。
片付けは、モノだけでなく、心も整理する作業。親の気持ちに寄り添うことが生前整理の大前提と分かっていても、そこは家族の甘さというか、家族だから多少強く言っても良いと思っているので、言葉もトゲがある。言葉がけ(ファシリテイト)の大切さを、改めて痛感した瞬間でした。
ラストは「全捨て」モードで乗り切る!

母の逆ギレで一時、険悪なムードになりましたが、手だけは止まることなく作業を進めます。
残るは書類や資料、文具ばかりが入っているチェストだったので、紙の間や封筒の中を一つ一つ確認しつつも、思い切って「全捨て」モードに切り替えました。
【捨てたもの】
年賀状、写真のフィルム、フロッピー、年賀状用のハンコ、バレン、便箋、封筒(また出てきた)、文具、絵の具セット、体操教室資料
【持ち帰ったもの】
書き損じはがき、切手、封筒の一部
とりあえずこの日は5時間で作業終了。無事に箪笥と本棚の中を空にすることができました!
処分した物

市に回収してもらう家具。
婚礼ダンス、箪笥、本棚、チェスト、カラーボックス

大量の可燃ゴミ、母は捨てられないので、この日は私が持ち帰りました。
1日目・Before‐After

壁の掲示物(カレンダーとバスの時刻表)がダサい💦
しかし、本棚や箪笥を減らしても、まだまだ物は残っています。実家片付けの道のりは、まだまだ始まったばかり。でも、一歩ずつ確実に進んでいます。
生前整理は心の整理。優しさと忍耐が鍵

この日作業しながら、instagramのストーリーにアップした画像。

反響が大きくDMも沢山いただいました。

今回の作業で、改めて感じたのは、実家片付け(生前整理)は、単なる物理的な作業ではないということ。親の思い出や感情に寄り添い、優しさと忍耐を持って接することの重要性です。
無理強いはせず、相手の気持ちを尊重する。頭では分かっていても、それができないのが、親と子の片付け。特に私は母と仲が良いわけではないので、優しい言葉をかけられないのです。それでも作業は続きます。
次回は、妹、次女も参戦!その続きをお伝えしますね。お楽しみに!